短期集中型投資スタイルは、主に超短期間取引の「スキャルピング」と短期取引の「デイトレード」の2つ分類されます。最初にそれらの特徴と注意点を解説します。
スキャルピングとは
スキャルピングとは、短期間(数秒~数分)での取引を一日に何十回も行って利益を上げる手法です。
スキャルピングの特徴
- ・長期間保持しない為、相場の変動の影響を受けにくい
- ・取引の回数が多い
- ・基本的に次の日に通貨を持ち越さない(ポジションを持たない)ため、ストレスが貯まりにくい
- ・損切りしやすい
スキャルピングの注意点
- ・1回の取引での利益が少ない
- ・常にチャートを見なければならない
- ・何度も取引を行う必要がある為、スプレッドの負担が大きい
デイトレードとは
デイトレードとは簡単に言えば「今日買ったものをその日のうちに売る」トレード方法です。
デイトレードの特徴
- ・1日に複数回取引を行う為、勝率がいいとどんどん利益が出る
- ・基本的に次の日に通貨を持ち越さない(ポジションを持たない)ため、ストレスが貯まりにくい
- ・損切りしやすい
- ・経済状況に比較的左右されずに取引ができる
デイトレードの注意点
- ・1回の取引での利益が少ない
- ・取引が多くなるとスプレッドの負担が大きくなる
- ・時間の余裕が必要
スキャルピングとデイトレードではスプレッドが非常に重要!
スキャルピング、デモトレード共に共有するのが取引回数が多いこと。そのため取引の度にFX会社にスプレッドを支払う必要がある為、これらの取引をするならスプレッドの狭いFX会社を必ず選びましょう!
FXを始めたての人は、取引方法についてまだあまり知識が無いため、とりあえず「スキャルピング」や「デイトレード」といった短期集中型投資スタイルを始めようとする人が多くいますが、実は初心者の短期集中型はリスクが高いんです!
それはなぜかと言うと、短期集中型投資スタイルは基本的にFXについてある程度知識があり「経済指標」や「テクニカル指標」等を元に素早く見抜き、行動する(売買する)必要があるからです。
これらのFXの知識は初心者にとってはかなりハードルが高い為、何もない状態でスキャルピングやデイトレードを行ってもそれは単なる「賭け」になりかねません。
運が良ければ利益がでるという事でしかない為、短期集中型投資スタイルは初心者向きでは無いと言えます。
でも、基本を押さえれば初心者でも大丈夫!「スキャルピング」や「デイトレード」で失敗しないために必要なことをご紹介します。
初めてでも大丈夫!「スキャルピング」「デイトレード」投資方法
スキャルピングやデイトレードはやりやすさから、つい何も考えずに「この後上がるだろう」「下がるだろう」といった感じで売買をしてしまいますが、実は最初に「リスク」をある程度考えておくだけで、ぐっと失敗を防ぐことが可能です。
具体的には、
- ・この値段まで上がったら売る
- ・この値段まで下がったら損切りする
という目標設定を明確に作っておくことで大丈夫です。リスクというのは損切りにあたります。
特にFXでは、強制決済(ロスカット)があるため、損失が出すぎるとそのまま損失が確定してしまうため、ズルズルと損失を大きくする前に損切りする事が大変重要です。
初心者の場合はそういった損切りの判断が初めてだとなかなかできないので、しっかりと売買の最低ラインを決めておくことが重要です。
「約定率」「スプレッド」の違いが成功の分かれ道!
スキャルピングやデイトレードをメインのトレード方法にしたい、という方の為に、おすすめのFX会社をご紹介します。
FX会社を選ぶ上で何より重要なのが、「約定力が高く」「スプレッドが狭い」かどうかです!
●約定力とは
通貨を売買する時に、現在のチャートの価格と同じ価格で売買が成立するかどうかの事です。
約定力が低いと、売買を出したタイミングの価格と違う少しズレた価格(スリッページ)で成立する事があります。
スキャルピングやデイトレードは利益の幅が狭いタイミングで売買を行う事が多くなるため、約定力の高いFX会社で取引を行う事が大変重要です。
約定率が低いFX会社を選んでしまうと、コストがかなり掛かってしまうことがあるので要注意です。
●スプレッドとは
スプレッドは通貨を売買するときにかかる手数料の事です。通貨の組み合わせによって違う事もあれば、同じ通貨ペアであってもFX会社によって違う場合もあります。
スキャルピングやデイトレードは取引回数が多くなるため、必然的にスプレッドの費用も多くなってしまうため、極力スプレッドが低いFX会社を選びましょう。