スキャルピングとは
スキャルピングとは数秒や数分単位で売買を繰り返し、小さな利益を積み重ねていくFXのトレードスタイルの一つです。FXには大きく分けて4つの取引方法があり、その中でも取引時間が一番短いトレードスタイルになります。
スタイル |
取引方法 |
特徴 |
スキャルピング |
数秒~数分 |
短期間で何度も売り買いを行い、次の日まで通貨を持ち越さない。大きな損失が出にくく初心者でも始めやすい。 |
デイトレード |
数分~数時間 |
1日の間に何度も売り買いを行い、次の日まで通貨を持ち越さない。 |
スイングトレード |
数日~数週間 |
数日間ポジションを持ち、売り買いのタイミングを見極める。 |
中長期ポジション |
数週間~数年 |
中長期ポジションを持ち、為替差益だけでなくスワップ金利での利益を狙う |
早ければ数秒、長くても数分でFXの売買を繰り返して利益を増やしていくのがスキャルピングの特徴。
小さな利益を積み上げていく取引手法なので大きな損失が出にくく、隙間時間を利用して短時間で利益を狙えます。
スキャルピングで勝つためのポイント
スキャルピングは初心者にはハードルが高く感じますが、次の3つのコツを押さえておけば利益を出せる可能性が上がります。
■スキャルピングのコツ
- ・スプレッドの狭いFX会社を選ぶ
- ・利益・損失確定の判断を素早くする
- ・取引が活発な通貨ペアと時間帯を把握する
スプレッドの狭いFX会社を選ぶ
FXで取引をする際にはスプレッドという手数料が売り・買いどちらの場合でも発生します。スキャルピングは短時間で売買を繰り返すトレードスタイルのため、取引ごとにかかる実質的なコストであるスプレッドは大きく影響します。
スプレッドが狭いFX会社で取引をするのが、スキャルピングをする際の絶対条件です。
利益・損失確定の判断を素早くする
スキャルピングは瞬時の売買判断が要となります。どのタイミングで売買するかを速やかに判断し、迷わず決済することが勝率を上げる鍵だといわれています。
また、自分の中で利確ポイントや損切などのルールを設定しておくことも大切です。スキャルピングに限らずFXで成果を出している人に共通するのは、感情に流されず決めたルール通りに取引を実行している点です。
取引が活発な通貨ペアと時間帯を把握する
スキャルピングでよく使われる通貨ペアは「米ドル/円」「ユーロ/円」「ユーロ/ドル」「ポンド/円」「ポンド/米ドル」などの取引量の多い通貨ペアです。取引量が少ない通貨ペアは通貨の流動性が低くなり、約定率が下がったり、スリッページが発生する可能性があります。
また、取引を行う時間帯も重要。一度で大きな利益を狙うのではなく、小さな利益を積み重ねる手法のスキャルピングは、流動性が高く値動きが安定する取引の活発な時間帯がおすすめです。
■動きが活発になる時間帯
- ・東京市場:8:30~10:00頃
- ・ロンドン市場17:00~19:00頃
- ・ニューヨーク市場:22:00~24:00頃
スキャルピングに適しているFX会社の選び方
スキャルピング向きといえるFX会社の条件は、次の3つです。
- ・スプレッドが狭い
- ・取引ツールが使いやすい
- ・サーバーが安定している
通貨ペアごとにおすすめのFX会社をご紹介しますね。
米ドル/円のスキャルピングなら、GMOクリック証券(米ドル/円0.2銭)
日本人になじみが深く、情報量も多いので値動きが予想しやすい。流動性も高いため損失のリスクも抑えられます。スプレッド幅が狭く初心者に最適です。
ユーロ/米ドルのスキャルピングなら外貨ex byGMO(ユーロ/米ドル0.4pips)
世界で一番人気の通貨ペア。取引量が多い通貨ペアは少ない通貨ペアに比べて比較的安全性が高く、価値が低下するリスクも低いです。
英ポンド/円のスキャルピングLINE FX(英ポンド/円0.5銭)
ドルやユーロに比べて流通量が少なく、値動きが激しくなりやすいためハイリターンが期待できます。