FXを始める前に、FX会社と市場の仕組みを理解しておこう!
取引手数料無料のFX会社は、どこから利益を上げているのか
FXの取引コストには「取引手数料」と「スプレッド」があり、そのうち「取引手数料」は今では無料の会社が主流となっています。
FXにおいて「スプレッド 」とは「差額」という意味です。
為替レートには、買値と売値の間にはわずか数銭ですが開きがあり、この買値と売値のわずかの差をスプレッドといい、FX会社にとってもうけとなります。
そのために株式投資等とは異なり、取引手数料無料でも経営が成り立っているわけです。
買値(ask)と売値(bid)について
為替レートには買値(ask)と売値(bid)の2つが存在します。
取引画面には1つの通貨ペアに対して、「bid」「ask」「スプレッド」が表示されます。
例えば、米ドルを見てみると、1ドル=bid(売値)が98.793円、ask(買値)が98.790円と表示されているとします。
これは、1ドルを買いたい人は98.790円必要で、1ドルを売りたい人は98.793円なら買いますという意味です。
この買いと売りのレートの差幅0.3銭のことをスプレッドいい、投資家が負担する取引コストになります。
スプレッドは毎回取引するときにかかる手数料のようなものなので、スプレッドが狭いほうが有利に取引できます!
取引の際は2wayプライスを参考にする
また、このようにFX会社が売りと買い気配の両方のレートを同時に表示することを「2wayプライス」と呼びます。
一部分でも1wayプライスを提示するFX会社の利用は避けましょう。
何故なら、1wayプライスでは売りと買いの幅が見えず、取引コストが分からなくなってしまうからです。
スプレッドが存在する2wayプライスは「FX会社はこれだけしか手数料を取っていません」といった証明にもなるのです。
FX会社の収益まとめ
買値と売値の差額がFX会社の利益になります。ですので、FX取引をする上で会社を選ぶ際は、差額であるスプレッドが少ない(狭い)会社を選ぶことが一つのポイントになります。
- FXの取引コストは「取引手数料」と「スプレッド」がある
- 為替レートには買値(ask)と売値(bid)の2つが存在する。
- 取引するときは2wayプライスで
為替レートの変動の仕方について
為替レートが変動する仕組み。それは国境を越えた投資の動きが主な要因です。
私達は未来の為替レートの動きを、すべて正確に予測する事は出来ません。
しかしながら、以下の要因などを分析してトレーニングを積むことで、ある程度の動きを掴むことができます。
レートの動きを掴めれば、利益を出すことも可能です。是非これらを活用して、投資に役立てましょう。
要因には様々なものがありますが、大きく分けると以下の3つになります。
各国の経済状況指標
いろんな国の経済の成長具合を知るために、「経済指標」というものが発表されています。
そこにはGDP(国内総生産)の伸び率、失業率、インフレ率、財政収支、経常収支の赤字・黒字、などが記載されています。
これを元に、「この国の景気が上向」と判断されれば、その国の通貨の価値は上がる可能性が高くなります。
テクニカル要因
過去の相場の推移からチャートの流れを分析して取引し、それによって相場が動くことです。
動きの上下や上限・下限などを、チャートの動きから予測することができます。この方法は大昔からみんなに研究されていて、高い精度で動きを予想することも可能です。
その他 政治・災害など
一つの国の中では、予期せぬ様々な出来事・事件が起こります。戦争の勃発や政治の混乱によるテロ、ハリケーンや地震などの自然災害。これらあらゆる事件や出来事も、すべて為替相場に反映されます。
為替レート変動のまとめ
世界経済の動き、過去チャートを予測して投資家が動いた時など、複数の要因によって値動きします。FX取引を開始する際は、出来るだけ世界の動向にアンテナを貼って売り時と買い時を意識すると良いでしょう。
- 各国の経済指標によって、FXの相場も影響される
- チャートを基準にして為替レートが変動することがある
- 戦争、災害など、事件や出来事でも変動する場合がある
円高と円安の違いを理解する
外貨取引をしたことがない方でも、新聞やテレビのニュースなどで「円高」「円安」という言葉をよく耳にすると思います。
FX取引は、この「円高」「円安」という言葉に慣れ、馴染むことから始まります。
円の価値が他国の通貨に対して高くなることを「円高」、逆に、円の価値が他国の通貨に対して安くなることを「円安」といいます。
では、実際に1ドル100円でFX取引する場合を想定したとします。
100円で買ったドルが円高になったら
100円で買った1ドルが相場が変わって80円になった場合、その差額の20円が損失になり、ドルに対して円の価値が高くなったので、これを「円高(ドル安)」といいます。
100円で買ったドルが円安になったら
100円で買った1ドルが相場が変わって120円になった場合、その差額の20円が利益になり、ドルに対して円の価値が下がったので、これを「円安(ドル高)」といいます。
円高・円安のまとめ
各国の通貨に対して、表記されている円の値が大きくなるほど、円安、小さくなるほど、円高になると解釈できますね。
- 円高とは、円の価値が他国の通貨より 「上がる」 こと
- 円安とは、円の価値が他国の通貨より 「下がる」 こと