5分で分かるFXの基礎知識!FX初心者がまず抑えるポイントとは?
これからFXを始める人にとって、最初に抑えるべきポイントをまとめました。FXは専門用語が多いですが、まずは基本の仕組みを理解しましょう!
FXとは
FXとは「margin Foreign Exchange trading」の略で「外国為替証拠金取引」という意味。 外国為替(外国為替取引)というのは、日本円と米ドルなど、異なった2つの通貨の一方を買い、もう片方を売る取引のことです。 世界中の通貨で為替取引を行い、為替通貨の差額が利益や損失となります。買ったときは高く売る、売ったときは安く買い戻すこの二つのうちどちらかに成功すると、その価格差が利益となります。 例えば、ドルが安いときにドルを買って、ドルが高くなってから売ればその差が儲けになります。
為替取引は元々、一部の金融機関のみに認められていましたが、外為法が改正され、1998年4月の外為法改正により、一般企業や個人も為替取引が可能になったのが日本国内におけるFXの始まりと言われています。
FXの特徴
FXも投資ですからリスクは存在しますが、リスクを正しく理解することで、万が一損失が出そうになった場合にも早急な対応ができ、損失を最小限に食い止めることが可能です。 FX取引は決して危険なギャンブルではありません。賢い資産運用をするためにも、まずはしっかりと理解してから始めましょう!
レバレッジで資金以上の取引が可能
FXの一番の特徴は、手元の資金を担保に、何倍もの金額の取引ができるレバレッジが使えることです。例えば、レバレッジが10倍なら、手持ち資金の10倍までの取引ができるのです。 これにより、少ない資金で大きな利益を生むこともでき、効率の良い投資運用が可能となります。投資プランや投資スタイルに合わせて、適切なレバレッジを選択しましょう。
スワップポイントで着実に稼げる
また、FXではスワップポイントという金利がつくのも魅力のひとつです。スワップ金利とは2国間の金利差のことです。 金利の高い通貨(例えば豪ドル)を買って、より金利の低い通貨(例えば円)を売ればその金利差を受け取ることができます。
しかも、このスワップポイントは毎日受け取ることができるんです。ただし、取引する通貨によって、スワップポイントを逆に支払う必要もあるので注意が必要です。
取引時間が長く、空いた時間に取り組める
FXは金融機関と違って月曜日の朝から土曜日の朝の間であれば、24時間いつでも取引が可能なので、仕事のある人や、主婦の人もライフスタイルに合わせてお取引ができるのも便利です。
FXで儲かるタイミング
FXは具体的にどういった時に儲かるのでしょうか?FXの儲かるタイミングは3つありますので一つずつご説明します。
買ったときよりも高く売った時
たとえば、あなたが1ドルを100円で買ったとします。後で110円に値上がりしました。これで10円儲かったことになりますよね。これが儲けです。
売ったときよりも安く買い戻した時
あなたはドルを持っていなくても、ドルを売ることができます。(FXでは実際には持っていなくても売ることができるんです!) 「アメリカ経済がなんだか最近不安定な気がする…。今は1ドル100円だけど、これから下がるんじゃないだろうか。よし、今のうちに1ドル100円で売っておこう。」そんな時は空売りを使いましょう。
100円×1万ドル=100万円 これが、その後予想通り、1ドル95円に値下がりしました。 95円×1万ドル=95万円 となります。
100万円で売ったものを95万円で買い戻すのですから、100万円-95万円=5万円が利益となります。 これであなたは5万円の儲けとなるのです。
金利が高い国の通貨を買った時にもらえるスワップポイント
要するに、2つの国の間の金利差です。 あなたが金利の高い国の通貨を買って、金利の安い通貨を売ったとします。一方の通貨の金利が1%の時に、もうひとつの外貨が5%だった場合、その差の4%が儲けとなります。 また、この儲けは毎日入ってきます。 たとえば、1万通貨を買ったときにスワップ金利が100円だった場合、2日で200円、3日で300円…1年では36500円儲かるのです。
FXではリスクのコントロールが何より大事!
資産が増えていくのは夢ですが、FXでは「たった1回の損切りの迷いでFXから退場」「待てばそのうち良い方向に変わるかも…と思っていたら大損失」ということが考えられます。 そこで、FX取引を続けていく上でリスクを減らしていくポイントをご紹介します。
一度の取引額を少なくする
FXで大金を稼ぎたいと考えてFXを始めようとしている方もいらっしゃるかもしれません。FXの特徴であるレバレッジを最大までかければ大儲け…と行けばいいのですが、大損をする可能性もあります。 相場を理解できるようになるまでは、想定よりも少ないロットで取引するところから始めると良いでしょう。 一回の最低の取引数量はFX会社によって変わってくるので、最初に選ぶ会社は通貨単位と呼ばれる一回あたりの取引数量が1000以下の会社を選ぶのがおすすめです。
トレードルールを作る
相場の動きに一喜一憂して、場当たり的にレバレッジをかけたりすると、どうしてもリスクが大きくなります。 そうならないためにも、一度の取引で使う通貨単位を抑えたり、どのラインで損切りをして、損失が大きくならないうちに取引を確定してしまうのかをあらかじめ決めておきます。 基本的に自分で作ったルールの上で運用するようにすれば、急な値動きでも感情に左右されて大きな損失を被る可能性は減らせるでしょう。
自動売買ツールを使う
人間が投資をすれば、感情や欲が絡み、自分で決めていたルールを破ってしまう可能性があります。 お手洗いに立ったり、お茶でも飲みたくなるかもしれません。その間も相場は動いています。 感情的にならないように、席を立っている間に大きな値動きをしたときのために、逆指値を指定してトレードするなど、システムを利用することも検討してみましょう。
負けたらどうなるの?
もし、FXで負けてしまったらどうなるのでしょうか・・・?FXで勝つためには、負けを知ることもとても重要です。 万が一負けてしまった時に投資資金がどうなるかを説明しましょう。
例えば、1ドル=100円の時に証拠金100万円を投資したドルの為替が90円になったとします。 この場合、
- レバレッジ1倍 100万円は90万円に(10万円の損)
- レバレッジ5倍 100万円は50万円に(50万円の損)
- レバレッジ20倍 100万円は-100万円に(200万円の損)
このように、レバレッジの倍率によって損失も変わります。 実際には、FXではロスカット(強制決済)という仕組みがあるので、基本的にはどれだけ負けても投資額(証拠金)以上の損失は出ないようになっています。
FXでの損失を最小限にするために
初心者はレバレッジは低めに設定しておくのが良いでしょう。 利益が出た場合にローリターンにはなってしまいますが、ハイリターンを期待してレバレッジを高めにするということはリスクも高くなってしまいます。
複数の口座を持つこともオススメです。FX会社のシステムトラブルなどが起きた時にも対応ができるので、リスクを分散することができます。 また、スプレッドが小さいFX会社は短期売買に向き、スワップが高いFX会社は長期運用に向きです。 このようにFX会社によって色々と特徴があるので、自分の投資スタイルに合わせて使い分けましょう。 口座は無料で開設できるので、よさそうなFX会社はどんどん開設して実際にためしてみてから決めるのも良いと思います。